写真の保存・管理にこんなお悩みお持ちではないでしょうか?
- 撮影した写真のRAWデータのファイルサイズがデカすぎてハードディスクを圧迫している。
- RAWは必要なものだけを残しておきたい。
- プレビューしようにもRAWデータはデカすぎてスムーズにプレビューできない。
- 現像ソフトに取り込む前のプレビューもしっくりきていない
これらを解決するアプリを自作してみました。
アップデートver.がリリースされています。
以下の記事より最新版を是非ご利用ください。
このアプリを作成した動機
筆者は先日、FUJIFILMのGFX100RFというカメラを購入しました。
動画で開封の様子も公開しました。
この素晴らしいカメラを楽しく使っているのですが、以下の不満・問題点が生じてきました。
- RAWのファイルサイズデカすぎ
- なんでRAWのプレビューにアスペクト比とクロップの情報が反映されないの?
GFX100RFは4433のラージフォーマットに1億画素を敷き詰めたセンサーを搭載しており、コンパクトなボディながら超高精細かつ16bit rawの深みのある写真を撮影できるカメラです。
データサイズも当然大きくなり、ロスレス圧縮の16bit rawで撮影するとrawデータのファイルサイズは100~150MBにもなります。こんなサイズのファイルをバンバン保存していたらいくつHDDがあっても足りません。
さらに問題なのは、Lightroomなどの現像ソフトに取り込む前のプレビューでは撮影時に設定したアスペクト比やクロップの情報が反映されません。なんで?rawデータを取り込んでその写真を開けばそれらの設定が反映された状態で見ることができます。しかし、それらをプレビュー時に確認することはできないのです。ファイルサイズがデカいから取り込む前に選別したいのに、これではいけません。
この問題を解決するために私が考えた手法は以下の通りです。
- 保存するrawデータは厳選(選別)する
- 撮影時に同時記録したJPEGをプレビューして、それに対応するrawを保存する
アスペクト比やクロップの情報は当然JPEGには記録されますから、それをプレビューしながらrawを選別すればいいじゃんと思いついたわけです。
しかし、Finderを2枚開いて、一方でJPEGを見てもう一方でrawを移動して、、、なんてやってられません。
そこで上記が同時にできるプレビューアプリを自作しました。
オリジナルアプリ「Raw Selector」(そのまま)
アプリの詳細を動画で解説していますので、詳しくは以下の動画をご覧ください。
アプリはこの記事の下部からダウンロード可能です。
このアプリを利用する際の注意点(お断り)
端的に申し上げると以下の2点にご注意(ご容赦)ください。
- 筆者はアプリ作成・配布に関して完全なシロウトなため、うまく動作しない可能性があります
- アプリが未署名のためGatekeeper(Winの場合SmartScreen)に初回の起動をブロックされます
まず、筆者はこのようにアプリを自作して配布するということを今回初めて行います。そのため、皆さんの環境でアプリがうまく動作しない可能性があります(そうならないように注意したつもりではありますが、、、)。特に、筆者はMacユーザーでMac環境で開発したため、Windows環境で動作するかは全くの未知です。あと、Intel Macでもうまく動作するか分かりません。何か不具合があれば対応しようと思いますので、使用感等含めて、各種SNS等を通じて教えてください。
次に、このアプリは未署名のためセキュリティによって初回の起動をブロックされると思います。その点ご了承の上、ご使用いただければと思います。これはなにも、筆者が危険なアプリをばら撒いて皆さんを攻撃しようとしているテロリストであるというわけでは、決してありません。アプリ作成時に「署名」という行為を行っていないためにどうしてもブロックされてしまうわけです。なぜそんなことになっているかも、上記のアプリ紹介動画で説明していますのでご確認いただければと思います。以下、初回起動時のブロックを回避する方法になりますのでこれらの方法でアプリを開いてください(次回以降はブロックなしで開けます)。
Mac(Gatekeeper)の場合
ケース1 「壊れているため開けません」となる場合
ダウンロードしたアプリを開くと以下のような警告が出る場合があります。こうなった場合はターミナルからコマンドを入力してセキュリティを回避する必要があります。

- アプリを任意の場所に移動する
ダウンロードして解凍した「Raw Selector」を、好きな場所に移動してください。 - ターミナルを開く
アプリケーションフォルダの中にある「ターミナル.app」を起動します。ターミナルはデフォルトでインストールされています。 - コマンドを入力する
ターミナルのウィンドウに、以下のコマンドを一旦入力します。(まだEnterは押しません)
xattr -cr - アプリをターミナルにドラッグ&ドロップ
Finderから「Raw Selector」を、ターミナルのウィンドウ上にドラッグ&ドロップします。すると、アプリのパスが自動的に入力されます。
最終的に、以下のようになります。
xattr -cr /(あなたがアプリを配置した場所)/Raw\ Selector.app
- Enterキーを押して実行
何もメッセージが表示されなければ成功です。これでアプリに付いていた「検疫フラグ」が解除されました。 - アプリを開く
これでアプリが通常通り開けるようになります。もし「開発元が未確認〜」の警告が出た場合は、以下のステップに進んでください。
*このセキュリティ回避方法は今回ダウンロードした「Raw Selector」にのみ適応されるものであり、あなたのシステム全体のセキュリティレベルを下げているわけではないためご安心ください。
ケース2 「開発元が未確認〜」となる場合
方法1:右クリック(Control + クリック)で「開く」【最も推奨】
これがAppleが公式に想定している、最も安全で簡単な一時的な回避方法です。アプリごとに一度だけ行えば、次回からは通常通りダブルクリックで起動できます。
- Finderでアプリを探す
ダウンロードしたアプリをFinderで表示します。 - アプリを右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)する
表示されたコンテキストメニューから**「開く」**を選択します。 - 表示されたダイアログで「開く」を選択する
通常のダブルクリック時とは異なり、「”(アプリ名)”は開発元を確認できないため、開けません。」という警告に加えて**「開く」ボタンが表示されます。** このボタンをクリックします。 - (必要に応じて)パスワードを入力する
管理者パスワードやTouch IDを求められた場合は、入力して認証します。
これでアプリが起動します。この操作を一度行えば、OSはそのアプリを例外として記憶するため、次回以降はダブルクリックで直接起動できるようになります。
方法2:「システム設定」から許可する
うっかりダブルクリックして警告が表示された後に、こちらの方法で許可することもできます。
- アプリを一度ダブルクリックして開こうとする
「”(アプリ名)”は悪質なソフトウェアの可能性があるため開けません。」などの警告が表示されたら、「OK」または「キャンセル」を押してダイアログを閉じます。 - 「システム設定」を開く
Appleメニュー > 「システム設定」を選択します。 - 「プライバシーとセキュリティ」に移動する
サイドバーから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。 - 「セキュリティ」項目で許可する
画面を下にスクロールすると、「セキュリティ」の項目に**『”(アプリ名)”は開発元を検証できないため、使用がブロックされました。』というメッセージと「このまま開く」**ボタンが表示されています。このボタンをクリックします。 - パスワードを入力して認証する
表示されたダイアログで「開く」を選択し、パスワードやTouch IDで認証します。
Windows(SmartScreen)の場合
方法1:特定のアプリ実行時に許可する(最も推奨)
ダウンロードした特定のファイルやアプリを実行しようとしてブロックされた際に、その場限りで許可する方法です。最も安全で推奨される手順です。
- SmartScreenの警告画面が表示されたら、**「詳細情報」**のリンクをクリックします。
- アプリの発行元やファイル名が表示された画面に切り替わります。内容を確認し、問題がなければ**「実行」**ボタンをクリックします。
これで、ブロックされていたアプリが起動します。この操作はファイルごとに一度だけ行えば、次回以降は通常通り起動できることが多いです。
方法2:Windows セキュリティで一時的に無効化する
※注意: この方法はシステム全体の保護レベルを下げるため、信頼できないファイルをダウンロードする可能性がある場合は推奨されません。作業が終わったら必ず設定を元に戻してください。
- Windows セキュリティを開く
スタートメニューから「設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」 > 「Windows セキュリティ」の順に選択します。「Windows セキュリティを開く」ボタンをクリックしてください。 - アプリとブラウザー コントロールに移動
Windows セキュリティの画面で、「アプリとブラウザー コントロール」をクリックします。 - 評価ベースの保護設定を開く
「評価ベースの保護」という項目を見つけ、その下にある「評価ベースの保護設定」のリンクをクリックします。 - 設定をオフにする
「アプリとファイルの確認」の項目を一時的に「オフ」にします。 - 目的のファイルを実行する
この状態で、ブロックされていたファイルやインストーラーを実行します。 - 【重要】設定をオンに戻す
作業が完了したら、必ず同じ手順で「アプリとファイルの確認」を「オン」に戻してください。
アプリのダウンロードはこちらから
以上の注意点をご確認の上、ご自身の環境に合わせてダウンロードしてお使いください。感想、改善点など教えていただけると嬉しいです!





コメント